賢い家作りへの道

住宅に関する基礎知識、お役立情報を発信していきます。

床の種類と選び方編

賢い家づくりを実現するためには、様々な知識が必要となります。今回は、「」の種類と選び方についてご説明致します。

 

★快適性のポイント★

床材は、部屋での快適性を左右する大事なポイントとなります。一般的に靴を脱いで室内にあがる日本では、素足で部屋を歩くことがほとんどです。更に直接床に座ったり、寝転んだりもします。また、夏と冬で全く気候が変わる日本では、夏は汗や湿気を吸い、冬に温かみを感じさせる床材が最も適しているといえるでしょう。

 

複合フローリング(合板材、フロアー材)

無垢板をとてもうすくスライスさせた表面材(突き板)を、板と板を張り合わせた合板と呼ばれる人工的に作った板に張り合わせたものです。ほとんどの人が思い浮かべるフローリングは、これを指しているといえます。反ったり伸縮するという木の特徴を、加工する事でおさえてますので、完成後も、経年変化等を気にする必要はありません。多数の色やデザインから選べ、耐磨耗性や防滑性、床暖房対応など目的にあった製品から選ぶことができます。また他の床材よりも安価であることも魅力の1つです。

ただしデメリットもあります。合板の為水に弱く、長年湿気にさらされると床がふわついた感じがでてくることがあります。なので、脱衣室や便所に使用する場合は注意が必要です。

無垢材(無垢フローリング)

その名の通り、無垢の木材をそのまま床として使用する材料です。前述の通り、木は反ったり伸縮したりするので、裏面に溝を掘ったり、十分に人口乾燥をかけたりと加工を施してあります。しかし、それでも反りや伸縮は完全には防げません。

その反面、肌触りや質感、温もりは他の材料では演出できません。また、木本来の調湿する機能そなわっております。傷もつきやすいのですが、これらの事と上手く付き合う事ができるのなら、最高の材料となり得るでしょう。

タイル材

タイルは、製造過程の焼く温度によって種類が分かれます。一番高温で焼いた磁器質タイル、少し温度の低い器質タイル(せっ器質タイル)、更に低い物は陶器質タイルといいます。高温で焼いたものほど吸水率は少なくなります。タイルは、一般的に水や汚れに強いメリットと肌触りが冷たいデメリットがあります。玄関ポーチ部分や水廻りでの使いこなしがメインとなるでしょう。

 

クッションフロア

塩化ビニール樹脂の発砲床材です。木、石やタイル等に似せた模様や色等、デザインの種類が豊富にあります。耐水性が抜群にあり、油汚れに強く、耐薬品性もあります。汚れがついても落としやすいため、キッチンや洗面所に適しています。また、発砲層により、適度な弾力性があります。デメリットとして、柔らかいため接着面の剥がれ・捲れが起きやすい事と、家具などを置いた跡が残る(凹む)事があげられます。

 

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